解像度”ってなに?

最近、若い人の会話の中に「解像度」という言葉を聞きます。「うむ?解像度?画像の話?」と思いきや、いえいえ、「解像度が高い人」とか「食の解像度を高める」だとか「人生の解像度を上げる」だとか…。

どうも、「抽象的な物事や感情などについて、どれだけ鮮明に言語化できているか」ということのようです。「解像度」という言葉は、ビジネスシーンでもよく使われ、「解像度が高い」とは、顧客の状況や課題が鮮明に見えていたり、次の行うべき打ち手が細かく見えている状態を指すようです。今回は、本来の「解像度」について学びましょう!「解像度」とは、ひとことで言うとデジタル画像における画素(ピクセルやドット)の密度のことを言います。

★画素(ピクセル)とは

デジタル画像は点の集合で構成されています。この点のことを「画素」または「ピクセル」と言います。1つの画像を表現するのに使用されるピクセルの総数が、「画素数(ピクセル数)」となります。例えば、800px×600pxの画像の画素数は48万となります。

解像度を表す2つの単位に ppi(ピクセル パー インチ)とdpi(ドット パー インチ)があります

◎ppi (pixels per inch):ディスプレイの解像度を表す単位で、1インチ(2.54cm)あたりのピクセル数を示します。高解像度のディスプレイは、ppiが高く、より鮮明な画像を表示します。

◎dpi (dots per inch):プリンター、スキャナーの解像度によく使われ、1インチあたりのドット数を示します。例えば、300dpiの解像度は、1インチの中に300個のドットがあることを意味します。

◆解像度が高いことは多くのメリットがありますが、必ずしも「高ければ良い」というわけではありません。

①ファイルサイズが大きくなる。これにより保存容量がすぐにいっぱいになる。

②処理に時間がかかり、操作が遅くなる。再生もスムーズでない場合がある。

③SNSやWeb用の小さな画像では、必要以上に高い解像度は無駄。

④表示するデバイス(スマホ、タブレット、モニターなど)の解像度に限界があり、例えば、4Kの画像や動画を8K対応のディスプレイで表示する場合はその恩恵を受けられるが、2Kのディスプレイでは、その差はほとんど感じられない。

正しい知識で適切な使い方ができるようになりましょう!