パソコンやスマホの世界でよく目にする“GB”や”G”。コマーシャルでは「ギガ」、機種変更をする時には、「128GB、256GBどちらにしますか?」「こちらのスマホは5Gに対応しております」といった言葉を耳にします。今回は、情報(データ)の容量についてお話しします。
★データ容量を表す単位 bit(ビット)とByte(バイト)
パソコンやスマホは、画像や動画、音楽、文字、アプリなど、さまざまな情報を扱いますが、電気を利用するので、電気信号のONとOFFの2種類、つまり0と1の組み合わせで扱います。
この最小の単位を「ビット(bit)」と言い、ビットを8桁並べた単位を「バイト(byte)」と言います。
一般的に「データ容量」という場合、保存するためのデータ容量と、通信をおこなう際のデータ量の2つの意味がありますが、単位は同じです。
◎保存するためのデータ容量
例えば、スマホで撮影した写真の容量は、1枚あたり2~3MB(iPhoneは1~1.5MB)程度です。機種や撮影モードなどの設定によって前後しますが、1GBあたり約400枚(iPhoneは約800枚)の写真を保存できるというイメージを持っておくとよいでしょう。動画ならば、標準的な画質で1分間あたり約60MB(4Kなら400MB)が目安となります。
【1GBのデータ容量で行えるデータ通信目安】
・Webページの閲覧:約6,600回
・添付ファイル付きのメールの送受信:約2,000通
・YouTubeの動画鑑賞:HD高画質で約30分
・LINEのテキストメッセージ:約50万回
・LINE音声通話:約44時間
◎通信をするためのデータ容量
通信をするためのデータ容量は、契約している通信事業者の回線で通信できるデータの量のことです。月の上限が5GBの料金プランなら、1ヶ月に5GB分のデータを送受信できます。どのような通信をおこなうかによって、消費するデータ量が異なります。
★インターネット通信回線の“ギガ”
インターネット回線における「ギガ」はギガバイトではなく、「Gbps(ギガビーピーエス)」を指します。「bps」とはインターネット回線の通信速度の単位で、1秒間に送受信できるデータ量を言い、数値が大きいほど通信速度は速くなります。通信回線速度は、回線の種類や接続機器、接続状況などによって変化します。
★4G・5Gの“G”
「G」は、「Generation(世代)」の頭文字で、携帯電話などに用いられる次世代通信規格のことを言います。5Gは、従来の4Gに比べて、高速・大容量の通信に加え、低遅延や多数接続といった特長があります。2024年に出荷されるスマホは100%が5G対応となる見込みですが、5Gとしての通信品質を実感できるのは、まだまだ限られているようです。