シニア世代の筋力トレーニング

一般的に、年齢を重ねると筋肉量が減っていくことが知られています。しかし、研究によると90歳前後でも筋トレを行うことで筋肉量が増え、筋力が上がることがわかっています。シニア世代の筋トレのメリットは・・・

1.転倒の予防

筋肉量の減少や筋力の低下をサルコペニアといいます。

身体の機能が衰え歩幅が小さくつまずきやすい、またバランスを崩して転倒しやすい状態です。

しかし、筋トレで筋肉をつけることでバランス能力が上がり、転倒しにくくなることが知られています。

2.代謝の向上

筋肉量が増えると基礎代謝も向上し、脂肪の燃焼が促進されます。これによって、体重の管理や生活習慣病を予防することができます。

3.骨粗鬆症予防

筋トレは骨を強くするためにも大切です。加齢によって骨密度が低下すると、骨粗鬆症を引き起こし、骨折のリスクが高まります。

週に1~2時間の筋トレを行うと、骨が刺激され骨密度が増加することが知られています。

4.認知症予防

筋トレは認知機能だけでなく、注意力や記憶力も向上させることが研究で示されています。

適度な負荷をかけることで脳への血流が増え認知症予防に効果的です。

5.日常生活向上

筋トレを行うことで、重い物を持ち上げたり、階段を上がったりする動作がラクになります。

これによって自立した生活をサポートし、日常のストレスを軽減します。

★椅子の立ち上がり★

椅子から立ち上がる時・座る時にゆっくり時間をかけて行いましょう。この動作はスクワット。ゆっくりと行うことで下半身全体を鍛えることができます。

★上体起こし★

背もたれにもたれかかった状態から上体を起こします。この動作は腹筋。お腹に力が入っていることを意識すると鍛えたい筋肉への刺激が高まります。

まずは短時間でOK♪体にきっかけを促すだけでも効果的です。自分の体重を利用して行う自重トレーニングは時間や場所を気にせず、ご自宅で思い立った時に簡単に実施することができますよ!